東御日記 vol.5
- city-believe
- 3 日前
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お久しぶりの東御日記。毎週毎週ブドウは育ち、あっという間に収穫、仕込みと進んでいき4月から12月までのワイナリー仕事に区切りがつきました。最近は毎週ではなく月に1度程度お手伝いに行っては、去年はこんな感じだったかな、、なんて復習をしております。
振り返り、にはなりますが(というか一年超遅れ💦)一年前の今頃はこんな感じだったんだと改めての東御日記にお付き合いいただければ幸いです^^
day13(2024/05/06)
大型連休中のワイナリー仕事は1週間おやすみ、今日からまた毎週通います。
この日は連休最終日、ワイナリーの売店が営業しているので、お昼を別の場所で済ませることに。(普段はワイナリー内のキッチンをお借りしてお昼作ったり休憩させていただいてます)
さてお昼は、バス停がある「東部湯の丸」からほど近い道の駅、雷電くるみの里へ。お土産のほか近隣の農家さんの農作物が買えるスペースとお食事所、お手洗いなどがあるので、ちょこちょこお世話になってます^^
手打ちそば(胡桃だれそばがイチオシ!)が人気ですが、野菜不足を補うため「肉野菜炒め定食」をチョイス。なかなかのボリューム感。。食べるのに夢中で写真忘れました^^;
ちなみに手打ちそばは大盛りもありますが、これまた漫画に出てきそうな大盛り感なので、はらぺこさんはぜひチャレンジを!
午後からはワイナリー近くの区画で誘引の作業。
一週間間があくと、ブドウの樹もだいぶ育っているし、雑草もわしゃわしゃしてて、虫もたくさん飛んでる。季節が進んだなぁという感じです。
定期的に草刈りもしていますが、樹の周りにわさわさと雑草が生えている時は足で踏み倒しておくことで、虫の被害や病気などを少しでも遠ざけるように、、と、誘引の作業をしながもそれだけではなく樹々のケアをしていきます。
そして以前枝抜きをして集めておいた枝を集めて処理できる場所まで運搬する作業。すごい地味だけど結構な重労働だったりします💦
ちなみに軽トラはマニュアル車なので私は運転できず、、バディがずっと運転してくれてます。感謝!


最後少し時間が余ったところで、メルローの区画のツル切りを。品種によって病気になりやすい・なり辛いがあるということで、病気や虫の被害を受けやすいというメルローの区画を優先してツル切り作業。だいぶ剪定鋏の使いも慣れてきたような。。
Day14 (2024/05/07)
朝から看板鶏ファイブが卵を産むところを目撃!産卵の周期がくるってしまい本日2個目の産卵とのこと、、、💦まだ殻が固まりきっていない状態の卵(しかも生みたてであったかい)は初めてでした。ファイブよ、早く調子戻してね~、と声をかけつつ畑へ。

この日は午前中「御堂ヴィンヤード」で誘引の作業。区画内に複数の品種があるので、状況を確認しながら行ったり来たりして作業を確認。
ナカジマ夫妻は別の区画で剪定作業をしており、私たちだけに作業を任せてもらえてちょっと成長を感じたりもします^^
お昼休憩をはさんで午後はワイナリー近くの区画でワイヤーを張る作業。
日本でのブドウ栽培というと「棚仕立て」(↓の写真のように、地面から一定の距離のところに棚のように張ったワイヤー等に枝やツルを沿わせて高い位置にブドウの実をならせる)のイメージが強い気がしますが、

、
ワイン用ブドウに関してはこちらの写真のように「垣根仕立て」で栽培される方も多く、ナカジマさんの畑もこのスタイル。

数本張ってあるワイヤーの高さは理想の仕立てにするために高さを調整しているので、この時期にピンと張ることで正しい高さに保ちます。
ちなみにブドウ栽培の「仕立て」については様々な考え方(メリットデメリット)があり、ブドウを栽培する方が選択しご自身が造りたいブドウに適したものを考えて実践して調整して・・というのが現れているんだなぁと、ブドウ栽培の現場にきて色々な方からのお話を聞いて感じたところです。
(もっとこう、このエリアではこの仕立て、みたいなセオリーが気候や土壌の条件で決まっているものだと思ってました。。)
日本特有の湿度や雨、気温(気温差)、水はけや土壌、作業性、病気や虫などのへの対策などなど、考え方は十人十色、とっても興味深い。。
畑では普段出会わない工具を使うので毎回学びの日々です。ワイヤーの作業で登場したのは「グリップル」というこちらの工具。留め具の向きを確認してキコキコします(説明ムズカシイ😂)たぶんナカジマさんのところでもこの時期にしか登場しないアイテム。

ワイヤー張りと並行して、幼木にイボタケ(添え木的な)をさす作業も進みます。季節が進み雑草が伸びてくると、幼木が隠れて草刈りの際に傷つけてしまう恐れがあるので目印的な役割が大きいでしょうか。

行ったり来たりの作業が多く、良い汗かきました◎
Day15(2024/05/08)
午前中から昨日の続きの作業。ワイヤー張り、イボタケ差し、そして選定された樹の誘引。みんなで一緒の作業をするわけでもないので、畑にいる間は結構黙々と作業。
作業しながら、虫パトロールも。(このあと収穫までずっとですが)
枝も食べてしまう「アカガネサルハムシ」や葉っぱば透けるほど食べ尽くしてしまう「ブドウスカシガ」の幼虫は警戒対象。警戒というかやっつけ対象。畑や場所によってもこれらが多く発生するところとそうでないところがあるようです。
このとき人生で初めてこの虫の名前を知ったわけですが、その後毎週のようにお付き合いするようになるとは・・・^^;

東御のこのエリア、時々5月でも霜が発生するほど早朝の気温が下がることがあるそうで、この遅霜で新芽がダメージを受けてしまうとその年の収量に大きな影響がある、と。
この日も週末の気温がだいぶ下がりそうだと霜への警戒が話題になっていました。
自然と向き合いながらのワイン造りは、こういう直近の天気もきにかけ、中長期的な気候のことも気にかけ、それを受けて育つブドウの状況を見守って・・・という生業。そういう仕事=人生を選択するってすごいことだなと、ナカジマさんにお世話になって1か月、しみじみと思うのでした。
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